令和3年7月

　いよいよ東京オリンピックです。この開催に伴い、昨年に続き今年も7月、8月に祝日の変更がありました。海の日、スポーツの日、山の日が開会式、閉会式の日に合わせて移動しましたが、こうなるとそれぞれの祝日の本来の意義が分からなくなってしまいます。

　「海の日」は、我が国が海洋国家であることから海に感謝する趣旨で、戦後間もなくから国会で祝日化の要望があり、1996年に制定されました。これを受けて山岳団体などから山の日制定の要望が出され、2016年に「山の日」が制定されました。「スポーツの日」はもともと「体育の日」で10月10日でしたが、2019年から『学校の授業みたい・・』などの指摘を受けて名称変更されたものです。そして、2000年から10月10日ではなく、10月第2月曜に変更されました。

　ところで、この10月10日は、何の日かお分かりですか？そう、前回の東京オリンピック1964年開会式の日です。当時、この日は晴天の確率が少し高い日程度であったようです。ただ、実際には抜けるような秋の青空のもと、各国選手団の整然とした入場行進とブルーインパルスが行った展示飛行は圧巻でした。

　炎天下の今回の2020東京オリンピックのあと、この日を記念して何か祝日ができるのでしょうか。真夏の太陽に感謝して「太陽の日」ではいかがでしょうか？海の日、山の日に挟まれていますので収まりが良さそうですが・・・。