令和7年2月
人気のチョコレートの話題で盛り上がったバレンタインデーの騒ぎも終わり、春がそこまで近づいてきました。そこで大きな行事「卒業式」が控えています。学校の規定の全課程を修了すると「卒業」と認定され、この後、進学、就職など次のステップに進むことになりますので、人生の大きな節目ともいえます。そして、医師国家試験、司法試験などは、一定の学校の卒業が受験の条件とされるので、大きなステップの足掛かりになる、ともいえます。卒業の証しの「卒業証書」は紙一枚ですが、とても重みのあるものといえますね。
そのような卒業ですが、それが叶わくともその後の人生で大きな成功を収めるお方はたくさんいます。そのお一人は、ご存知マイクロソフト創立者のビル・ゲイツ氏です。ハーバード大学を中退しましたが、その後の実業の世界で大きな業績を残し、社会貢献に尽くしたことを認められて、2007年に名誉学位がハーバード大学から授与されました。なお、日本でも明治大学がタレントで映画監督の北野武氏や作詞家の阿木燿子氏に特別卒業認定証を授与しています。

ところで、アメリカで1967年に公開された映画「卒業」は、アメリカ映画の名作100の上位に選ばれる作品で、青春恋愛映画として今観ても見応えのある映画とされています。映画の最後にサイモンとガーファンクルの楽曲「サウンド・オブ・サイレンス」が流れる中で、主人公の男女二人がバスに乗って去っていく、という映像が印象的です。そして、新しいスタートを切る喜びとまだ見ぬ世界へ飛び出す不安が入り混じった思いが二人の表情に現れているところが、エンディングに見事に描かれており、ラストのシーンは一見に値する作品です。
さて、この時期あらためて「卒業」を考えてみませんか。「スマホに頼りすぎ」からの卒業、「食べ物の廃棄」からの卒業、「着ない服の衝動買い」からの卒業など。これらの卒業で、新しい習慣のスタートになり、これまでにない世界を見ることができるかも知れません。ただ、この卒業は、誰からも何も頂けるものではありませんが、この先の人生を素敵に生きるご褒美が待っている、ということで、トライしてみませんか。